
561 nmレーザーによって励起されるStarBright™ Yellow(SBY)蛍光色素は,フローサイトメトリーパネルにおける既存の色素の代替として適しており,yellowレーザーにおける機能拡張を実現します.
488 nmレーザーによる励起を低減しつつ,ほとんどのポピュレーションを明確に区別できる十分な明るさを実現したStarBright Yellow色素は,パネル設計における第一の選択肢となるはずです.
StarBright Dye |
Max Ex, nm |
Max Em, nm |
Brightness 1-5 |
5-laser ZE5 Cell Analyzer Optimal Filter |
3/4-Laser ZE5 Cell Analyzer Filter |
Comparison Dye |
Launch Date |
Flier |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
548 |
579 |
3 |
583/30 |
577/15 |
PE |
Available now |
|
|
|
572 |
606 |
3 |
615/24 |
615/24 |
PE-Dazzle594, PE-DyL594 |
Available now |
|
|
|
554 |
670 |
3 |
670/30 |
670/30 |
PE-Cy5, PE-A647 |
Available now |
|
|
|
549 |
719 |
4 |
720/60 |
720/60 |
PE-Cy5.5, PE-Fire700 |
Available now |
|
|
|
549 |
788 |
4 |
750LP |
750LP |
PE-Cy7, PE-A750 |
Available now |
|
Abbreviations: Axxx, Alexa Fluor; Cy, cyanine; DyL, DyLight; PE, Phycoerythrin
Fig. 1. StarBright Yellow 蛍光色素の励起スペクトルと蛍光スペクトル
StarBright Yellow 蛍光色素は, フローサイトメトリー実験におけるPEおよびPE-タンデム色素の代替として優れた特長を持っています.
488 nmレーザーによる励起はPEおよびPEタンデムより低く抑えられており,StarBright Yellow蛍光色素はスピルオーバーとスプレッディングが少なく, マルチカラーパネル での解像度が向上します(Fig. 2).
加えて,これらの色素は明るく,再現性のある独自のスペクトルを持ち,PFAまたはアルコールベースの固定液で固定しても性能の変化を最小限に抑えられるため,従来のフローサイトメトリーや スペクトルフローサイトメトリー の両方に適しています(Fig. 2).
Fig. 2. SBY575とPEの比較.A,PEとSBY575の全波長における蛍光をを示す完全正規化蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用した5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集された.B,ヒト血液をCD4SBY575またはCD4PEで染色し,メタノール固定化の影響について新鮮な染色サンプルと比較して示した.
以下では,各色素の詳細な情報を提供します.使用方法,従来のスペクトルデータ(波長とチャネル),および明るさの比較データが含まれます.ご希望の情報は,「+」をクリックして表示してください.
SBY575は,当社の新しいStarBright Yellow色素シリーズの第1弾です.これは,561 nmで励起され,579 nmで蛍光を発する明るい色素で,励起波長と蛍光波長のプロファイルが狭いのが特長です(Figure 3).
Fig. 3. SBY575. A, 従来型スペクトル.Yellow-greenレーザー(点線)による励起で,陰影付きヒストグラムに示す蛍光を発します.B, 正規化色素シグネチャー. すべての波長での発光を示す完全な蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用し,5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集されました.
Fig. 4. 明るさ比較. ヒト末梢血をCD4 SBY575 (MCA1267SBY575)(赤)またはCD4 PE(青)で染色し,577/15フィルターを使用してZE5セルアナライザーで解析した.すべての抗体は使用前に希釈して最適な濃度を決定した.
これにより,従来のフローサイトメトリーで488 nm励起可能な色素を含むパネルを構築する際に スピルオーバー が減少します.
StarBright Yellow 575蛍光色素は,独自のスペクトルと類似度スコア0.42を有するため,フルスペクトルフローサイトメトリーにおいてPEと併用可能です.
PEほど明るくないものの,488 nmレーザーによって同程度には励起されない利点を持つ十分に明るい色素です(Fig. 4)
SBY605は,561 nmで励起される明るい蛍光色素で,605 nmの蛍光を発し,ユニークで狭い蛍光特性を有します.同様の蛍光特性を有するPE-タンデム色素とは異なり,488 nmのレーザーによって励起されません(Fig. 5).
Fig. 5. SBY605. A,
従来型スペクトル.Yellow-greenレーザー(点線)による励起で,陰影付きヒストグラムに示す蛍光を発します.
B,
色素の正規化シグネチャー.すべての波長での発光を示す完全な蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用した5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集されました.
.
Fig. 6. 明るさ比較. ヒト末梢血をCD4 SBY605(MCA1267SBY605) (赤)またはCD4 PE-Dazzle594(青)で染色し,615/24フィルターを使用してZE5セルアナライザーで解析した.すべての抗体は使用前に希釈して最適な濃度を決定した.
従来のフローサイトメトリーおよびフルスペクトルフローサイトメトリーに適合し,特別なバッファーを必要とせずに他のStarBright色素と互換性があります.561 nmレーザーで励起された場合,PE-Dazzle594と同等の明るさを示します(Fig. 6).
SBY605は伝統的なタンデム色素ではないため,PEベースのタンデム色素とは異なり,PFAまたはアルコールベースの固定液で固定してもシグナルの損失やスペクトルプロファイルの変化がなく,実験におけるスプイルオーバーの低減と柔軟性を実現します.
SBY665は,561 nmのレーザーで励起される明るい蛍光色素で,670 nmの蛍光を発します.この色素は,PE-Cy5やPE-A647などの類似した蛍光波長を持つPE-タンデム色素とは異なり,488 nmのレーザーではほとんど励起されないため, スピルオーバーとコンペンセーションが少なく済みます(Fig. 7).
Fig. 7. SBY665. A
従来型スペクトル..Yellow-greenレーザー(点線)による励起で,陰影付きヒストグラムに示す蛍光を発します.
B,
色素の正規化シグネチャー. すべての波長での発光を示す完全な蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用し,5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集されました.
Fig. 8. 明るさの比較. ヒト末梢血をCD4 SBY665 (MCA1267SBY665) (赤),CD4 PE-Cy5(青),またはCD4 PE-A647 (MCA1267P647) (緑)で染色し,670/30フィルターを使用してZE5セルアナライザーで解析した.すべての抗体は使用前に希釈して最適な濃度を決定しました.
SBY665は,独自のスペクトル特性を有し,従来のフローサイトメトリーおよびフルスペクトルフローサイトメトリーに適合しています.また,特別なバッファーを必要とせずに他のStarBright色素と互換性があります.561 nmレーザーで励起された場合,PE-A647よりも明るいですが,非常に明るい色素であるPE-Cy5ほどではありません(Fig. 8).
SBY665は伝統的なタンデム色素ではないため,PEベースのタンデム色素とは異なり,PFAまたはアルコールベースの固定液で固定してもシグナルの損失がなく,スペクトルプロファイルにほとんど変化が生じません.これにより,スピルオーバーが軽減され,実験の柔軟性が向上します.
SBY720は,561 nmの励起波長を有するユニークで狭い蛍光特性を持つ明るい色素です(Fig. 9).PE-Cy5.5およびPE-A700の代替としてマルチカラーパネルに使用できます.これは,従来のタンデム色素に比べて明るく,488 nmによる励起を低減でき,PFAやアルコールを含有するバッファー中で固定化しても蛍光シグナルの損失やスペクトルの変化がないためです(Fig. 10).類似度スコアが0.5であるため,PE-Cy5.5との併用にも適しています
Fig. 9. SBY720. A,
従来型スペクトル.Yello-greenレーザー(点線)による励起で,蛍光は陰影付きヒストグラムに示されています.
B, 色素の正規化シグネチャー
.
すべての波長での発光を示す完全な蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用し,5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集されました.
Fig. 10. 明るさ比較. ヒト末梢血をCD4 SBY720 (MCA1267SBY720) (赤),CD4 PE-Cy5.5(青),またはCD4 PE-A700で染色し,720/60フィルターを使用して検出されたZE5細胞アナライザーで分析した.すべての抗体は使用前に希釈して最適な濃度を決定した.
さらに,伝統的なタンデム色素ではないため,受容体と供与体の解離による蛍光変化が起こりにくく,再現性の高いデータを得ることができます.
StarBright蛍光色素の全製品同様,SBY720は他のStarBright色素や他の蛍光色素と特殊なバッファーを必要とせずにマルチプレックス化可能であり,パネルに プレミックス して4℃で1ヶ月以上保存しても染色特性に変化はありません.
SBY800は,561 nmのレーザーで励起可能な明るい蛍光色素で,788 nmの蛍光を発します.PE-Cy7とは異なり,488 nmのレーザーでは同程度に励起されない独自の狭い蛍光スペクトルを有しています(Fig. 11).PE-Cy7ほど明るくはありません(Fig. 12)が,CyDyeを含むタンデム構造を有する色素とは異なり,単球に非特異的に結合することのない明るい蛍光色素です.
Fig. 11. SBY800. A, 従来型スペクトル.
Yellow-greenレーザー(点線)による励起で,蛍光は陰影付きヒストグラムで示す.
B, 蛍光色素の正規化スペクトル.
すべての波長での蛍光を示す完全な蛍光スペクトル.データは,SpectroFloソフトウェアを使用し,5-L Cytek Auroraフローサイトメトリーシステムで収集された
Fig. 12. 明るさの比較. ヒト末梢血をCD4 SBY800 (MCA1267SBY800) (赤)またはCD4 PE-Cy7(青)で染色し,ZE5セルアナライザーにおける750LPフィルターを使用して解析した.すべての抗体は使用前に希釈して最適な濃度を決定した.
SBY800は伝統的なタンデム色素ではありません.そのため,PEベースのタンデム色素とは異なり,PFAまたはアルコールベースの固定液で固定しても,シグナルの損失やスペクトルプロファイルの変化が最小限に抑えられ,実験におけるスプイルオーバーの低減と柔軟性の向上を実現します.
StarBright Yellow 蛍光色素は,他の StarBright 蛍光色素や伝統的な蛍光色素と組み合わせて使用可能です.以下は,10色パネル(Fig. 13)における PE と PE-タンデムと SBY 蛍光色素の比較データです.SBY 蛍光色素を含むパネルでは,スプレッディングが軽減されています.StarBright Yellow 蛍光色素およびすべての StarBright 蛍光色素に関する追加データは,当社が学会で発表したポスター でご確認いただけます.
Fig
. 13. PEとPE-タンデム色素とSBY蛍光色素の10色パネル比較.
ヒト末梢血をCD20 (MCA1710F), CD19 (MCA1940SBB580), CD45RA (MCA88SBB675), CD33 (MCA1271SBB810), およびCD8 (MCA1226A647). で染色した.比較のため,以下の追加染色を使用した:CD4 (MCA1267SBY575 または MCA1267PE), CD3 (MCA463SBY605 またはPE-Dazzle594),CD45RO (MCA461SBY665 またはPE-Dazzle594), CD45 (MCA87SBY720 またはPE-Cy5), およびCD14 (MCA1568SBY800 または MCA1568P750). 赤枠はPEおよびPE-タンデム色素で観察された追加の拡散を示している.黒矢印はゲートを示しています.データはZE5セルアナライザーにより取得.
| Description | Target | Format | Clone | Applications | Citations | Code |
|---|
これらの製品がフローサイトメトリー実験の有効性を向上させる方法に関する詳細情報は、当社の StarBright Dyes ページをご確認ください。
蛍光色素と免疫フェノタイピングに関する有用な情報は、当社のフローサイトメトリー解説 ナレッジハブでご確認いただけます。または、各引用トピックに関する詳細な情報をご希望の場合は、以下の関連リソースリンクをご自由にご覧ください。このアプリケーションの基礎を学びたい方は、当社のフローサイトメトリー基礎ガイドをご覧ください。