二次抗体は,一次抗体を標的抗原として認識し,一次抗体はその抗原または目的タンパク質に結合しています.

抗原結合部位に特異的に結合する抗イディオタイプ抗体とは異なり,二次抗体はヒト IgG やマウス IgM など,特定の抗体クラスで保存されている定常領域に特異的です.

そのため二次抗体は,多様な抗体クローンに結合することができ,研究において非常に有用なツールとなります.※製品は研究用であり,診断用途にはお使いいただけません.


ここでは,二次抗体の主な用途と,その選択時に考慮すべきポイントについて説明します.


二次抗体のアプリケーション

1. 一次抗体の検出
 

Detection of a primary antibody二次抗体は,ウェスタンブロッティングや免疫蛍光組織染色などのアプリケーションで,一次抗体の存在を検出・可視化するために一般的に使用されます.
これらのアプリケーションでは,二次抗体に HRP のような酵素や FITC のような蛍光色素などのレポーター分子が標識されています.

1つの一次抗体に複数の二次抗体が結合できるため,感度が向上し,シグナルが増幅されます.

必要に応じて,非標識の二次抗体と標識三次抗体を組み合わせることで,さらなるシグナル増幅も可能です.
実験設計の重要なポイントについては,二次抗体最適化ガイドをご覧ください.

2. 抗体の捕捉

Antibody capture:非標識二次抗体は,定量 ELISA により生物学的溶液中から目的抗体を捕捉するために使用できます.
例えば,非標識のマウス抗ヒト IgG 二次抗体をキャプチャー抗体として用いることで,患者血清サンプル中のヒト IgG を捕捉できます.

その後,捕捉された IgG に結合する標識マウス抗ヒト IgG 二次抗体を用いて検出を行います.

既知濃度の標準品から作成した検量線を用いることで,このシグナルを定量化できます.

3. リコンビナントタンパク質の検出と定量:

二次抗体は,発現の容易化,検出性の向上,安定性の強化,in vivo 半減期の延長などを目的に抗体ドメインを組み込んだリコンビナントタンパク質の検出・定量に利用できます.

免疫グロブリンの CH2 および CH3 ドメインを特異的に認識する二次抗体が,新規治療用抗体フラグメントの開発において Fc フラグメントの解析を可能にする仕組みについて,詳しくはこちらをご覧ください.


二次抗体の概要

二次抗体は,実験設計に最適な品質と柔軟性を提供するために慎重に選定されています:

  • モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体を選択可能
  • IgG 分子または F(ab’)₂ フラグメントを選択可能
  • 多様なフォーマットで提供
  • フローサイトメトリー,ウェスタンブロッティング,免疫細胞化学など幅広い用途に適応
  • 差性吸着処理済み抗体
  • 蛍光標識StarBright 二次抗体:非常に高い蛍光強度を持ち,マルチプレックスウェスタンブロットに最適

Target

Host

Class and Chain

Conjugates

Human

Mouse

Rat

Goat

Rabbit

Sheep

Bovine

Guinea pig

Cat

Chicken

Monkey

Fish

Dog

Hamster

Horse

Pig

Donkey

Rabbit

Goat

Mouse

Sheep

Rat

Human

Ig

IgA, IgA A1, IgA A2, IgA H, IgA secretory chain

IgD, IgD H, IgD D

IgE

IgG, IgG1, IgG2, IgG2a,IgG2b, IgG2c, IgG3, IgG4, IgG H/L, IgG Fc, IgG Fc CH2 domain, IgG CH2 domain, IgG CH3 domain, IgG gamma, IgG Fab, IgG F(ab’)2

IgM, IgM Mu, IgM H

IgG/A/M

Lamba light chain

Kappa light chain

J chain

Purified

Serum

S/N

FITC

Tritc

HRP

Biotin

Alkaline phosphatase

Texas Red

StarBright Blue

DyLight 405

DyLight 488

DyLight 549

DyLight 649

DyLight 680

DyLight 800

Bgal